こんにちは、Gon-Kです。
冬のツーリングで山深くわけ入ると、路面が凍結していることがあります。氷の上ではバイクのタイヤはグリップ力ゼロ。ニーグリップしようがスタンディングしようがグリップしません。そんな凍結路面を走るコツは「ゾンビ走り」です。
冬のツーリングで山深くわけ入ると、路面が凍結していることがありますよね。道路脇の岩清水がアスファルトの上に流れ出し、1 mくらいの幅で氷の筋になってたりするアレです。そんな山奥には行かないよって人もいるかもしれませんが、そんなあなたも一生のうちに一度くらいは遭遇するかもしれないので、記事として書いちゃいます。
さて、冒頭でも書きましたが、氷の上ではゴムでできたバイクのタイヤはグリップ力ゼロです。本当にゼロ!ニーグリップしようがスタンディングしようがグリップしません。デコボコのオフロードタイヤでもダメなものはダメ。五寸釘みたいなスパイクのついた競技タイヤもありますが、そんなタイヤつけてる人は公道では見かけません。
じゃぁ、どうするか?というと、足をステップから下ろしダラ〜ッと下げ、ギアをローにしてアイドリング状態の回転数でそ〜っと進み、バイクをまっすぐに立てて、ハンドルには決して力をかけず、ゾンビのように全身の力を抜きダラ〜っと氷の上を通過します。氷の上を積極的に走るというよりはやり過ごすという感じかな。氷の上では決して積極的な走りをしてはいけません。ただただダラ〜っとやり過ごします。
結局のところ、氷の上は惰性で通過するしかないんです。スデップ荷重しようものならスコンと転びます。ブレーキは死んでも触ってはいけません。とにかくあらゆる力を抜いてダラ〜っとやり過ごす。
足をステップから下ろすのはいざ転倒したときにすぐにリカバーできるようにするためなんですが、もし氷の上で足を着くと、その足も一緒に滑って又裂き状態になる可能性が高いので、まぁ、おまじないみたいなもんです。
この乗り方、その昔お世話になっていたショップのツーリングで、ショップの店長に教えていただきました。オフロード専門のショップだったので、この手のアクシデントに対しては百戦錬磨の兵です。確か井川の山の中だったと思います。氷を目の前にした店長がGon-Kに向かっていった言葉が、「いいか!決して体に力を入れるな、ダラ〜っとゾンビのようにバイクの上に乗るんだ!ゾンビだ!!」。
なんでこれから暑くなるこのタイミングでこの記事を書いたかというと・・・・書きたかったからです。実は前から書きたくて秋ぐらいまで温めておこうかと思ったんですが、やっぱり書いちゃいました。向こう6ヶ月この記事を役立ててくれる人は日本にはいないだろうけれど書いちゃいました。Gon-Kはショートケーキを食べるとき上にのってるイチゴから食べちゃう人間なんです。快楽に弱いタイプ。書きたいと思ったら書いちゃうタイプ。
来年の正月あたりにあなたがこの記事を思い出してくれると嬉しいです。
疑問に思ったことや、もっと知りたいことがあれば、気軽に下記のコメント欄に書き込みしてください。なるべく記事にして皆さんとシェアしたいです。こんなことで悩んでるのは私だけでは?いえいえ、結構、みんな同じことで悩んでますから。
お知らせ
バイク初心者サポートラボが電子書籍になりました。詳しくはこちら!
関連コンテンツ
山奥の登りで、慎重に通った雪の下が実は氷だったっての、転倒して知りました。
見た目で判断するのは危険ってのと、氷上ではわたしらはどうしようもないってのを
学べました。
ウソ、嘘でしょ?お怪我はなかったでしょうか?
番長さん、ご安全に。
フレンケンさん、あざだけです。大丈夫です。その日は、
氷上の転倒の前に立ちゴケもやってます。大丈夫です。
番長の場合、心配なのは頭の中だけです。おっしゃるとおり
安全を意識していきます。
番長さん
ナイストライです!そういうアホみたいな状況にトライすることに意味がある!
アホになれ!!!!
でも氷の上りじゃ歯が立ちませんね・・・
番長、金を払ってでもバカでいたい←名言( ̄▽ ̄)
読んでて思わず今朝のお天気のように冷ぁ〜としてきました。
私の場合、この記事を読んでなかったらきっとブレーキかけたりバイクから降りちゃったりと、真逆な事をしてたかも….と怖くなりました。ほんとにゾンビになってたかも、です。(マグロでなく)
冷凍マグロですね!
冷凍マグロときましたか〜
座布団10枚でっす!
ありやっす!
初めてコメントさせていただきます。
このブログを何度もよみながら二輪教習を受け、
つい先日免許を取得し、昨日バイクを契約しました!
今回の記事を読んでふと思ったのですが、
今回のコツは砂利道にも通ずるものでしょうか?
うちの駐輪場は周囲が砂利になっており、行き返りに必ず通るために立ちゴケしそうで不安です。
ぬーびーさん
こんにちは、Gon-Kです。今回の乗り方は氷の上限定とお考えください。ただし、ハンドルに不用意に力をかけないのは氷の上でも砂利の上でも滑りやすい路面では必ず注意すべき点です。
砂利やダートではニーグリップする方が安定します。ただし、最初の頃は怖くて両足を出して徐行で走ることになるとおもいます。当然このときはニーグリップできませんが、こんなときはお尻でニーグリップ、つまりお尻でバイクのシートを挟むようにすればOKです。
あと、砂利道ではなるべくバイクを倒さないようにしましょう。滑る路面では、必要以上にバイクを傾けるとスリップの原因になります。
砂利の上はある程度グリップが効くので氷の上ほど神経質になることはないですよ。
あと、急アクセル急ブレーキは厳禁です。どちらもジワっとやります。氷の上ではそもそもアクセルもブレーキもご法度ですが。
がんばれ!