二輪教習 教習所の指導員と教習生の意識には谷より深ーい断絶がある?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
二輪教習で指導員のアドバイスが意味不明の図

こんにちは、Gon-Kです。

最近あらためて気が付いたことがあるんですよ。それは、教習所の指導員と教習生の意識の間には谷より深ーい断絶があるんじゃないかってこと。指導員の的確なアドバイス、それって教習生にとっては全くの意味不明かもしれません・・・・・


裾野が広がるのはいいこと

「二輪免許がほしいー!」って人たちの中には、これまでバイクなんて縁がなかったっていう人も少なくないんじゃないかな。つまり、それまでバイクなんて近寄ったことも触ったこともない人たちが「なんだか面白そう!」とか「自分を変えてみたい!」って教習所の門を叩くんです。

それってバイク乗りの裾野が広がるって意味で歓迎すべきことだと思います。きっと二輪業界が一生懸命PRを続けてきた効果じゃないでしょうか。

谷より深〜い断絶がある

ただですね、裾野が広がると同時に教習所の指導員と教習生の意識の断絶が生じてるんじゃないのかなって感じるんですよ。どういうことかというと、指導員の発するアドバイスを教習生が理解できないってこと。

一昔前ならバイクに興味を持つ奴ってそもそも乗り物好きだったり機械好きだったり身近にバイク乗りの仲間がいたりと、ある程度バイクに馴染みがある人がおおかったんじゃないのかなって想像するのです。そんな状況だと、例えば、指導員が「立ち上がりでアクセル開けて!」ってアドバイスすれば教習生は素直にアクセルグリップを回したわけです。正確な意味は分からなくても、なんとなく言ってることのニュアンスが伝わった。

でもね、そもそもバイクなんてさわったこともないし身近にバイク乗りもいない環境で育った人が教習所の門を叩くわけです(それが悪いという話じゃないですよ、誤解のないように)。そんな教習生に対し「立ち上がりでアクセル開けて!」と言っても「は?立ち上がる?バイクの上で?それともバイクが立つの?アクセルを開ける?なんかフタ開けるの?ナニナニナニ???」ってなる。

「減速する時はポンピングブレーキで!」とアドバイスしても、「ポンプ?何それ意味不明、なんでブレーキ握ったり離したりを3回やるの?意味わかんない!」ってなる。

つまり谷より深〜い断絶がある。もっというと言葉の意味が通じてない(意味は通じるけど意図が通じない・・・)

二輪教習で指導員がいうことのい見が分からないの図

いくらなんでもそれは話を盛ってるだろうと思いますよね。いえいえ、盛ってないです。不肖Gon-K、このバイク初心者サポートラボをかれこれ5年近く運営してます。コメントのやり取りだけでものべ1万件以上こなしてきました。そんなやり取りの中で、こちらがうっかり使った言葉、バイク乗りであればフツーに通じるであろう表現に対し、「え、何それどういうこと?」みたいなリアクションをいただいて反省することは少なくありません。

それに当ブログにいただくコメントの中には「指導員の言ってることがわからない、わかるように説明してほしい」という意見もけっこう多いです。最初は指導員の説明不足が原因かなって思ったてたんだけど(それもあるかもですが)、実はもっと根本的な原因があるんじゃないかと・・・・・・

それが谷より深〜い断切があるってこと。

小学生にでもわかる説明

プレゼンテーションの基本として「小学生でもわかるように説明しましょう」ってのがありますよね。つまり、専門的なことを説明する際に、平易で一般的な用語を使い専門外の人が聞いてもわかるように説明することで、相手に話し手の意図を伝えることができるってヤツです。

初心者にバイクのことを教える時もこの考え方が必要じゃないのかな。まあほんとに小学生相手に説明するわけじゃないので、上から目線で諭すように話しかけると逆に怒りをかいます。ご注意ください(フツーにいきましょう、フツーに)。

教習生は予習できるのか?

「バイク用語集でもウェブサイトでも読み込めば教習生だって予習できるだろ!」って意見もあるかもしれません。ううんうん、確かに一理ある。ただですね、そもそも右も左もわからない人が、何がわからないのかを調べるのはかなり無理ゲーです。

え、バイクなんて街中でちょくちょく見かけるんだからなんとなく扱い方わかるだろって?うーん、それは普段からバイクに乗ってる人の意見だと思うのです。だって、全く知識のない人が街を走るバイクを見ただけじゃ、アクセルを動かしてるとか体重移動してるとかわかんないですよね。なんかよくわかんないけど気持ちよさそうに乗ってるくらいにしか見えない。

指導員さんに期待します

だから世の指導員のみなさんには「相手はバイクはおろか乗り物に関して全く知識がないかもしれない」、「自分の日本語は全く通じていないかもしれない」という可能性を頭の片隅においといていただけるとうれしいです。こいつら宇宙人だくらいの割り切りがあってもいいかも。そうすれば説明の仕方も変わってくると思う。

二輪教習で言葉が通じないのは宇宙人だからの図

そんな教習生たちに、うまいことバイクの楽しさときびしさと乗り方を伝えてくれれば、それが日本の新しいバイク乗りを生み出す力になるんじゃないかと思うのです。

教習所ってほとんどのバイク乗りにとってバイクライフの入り口です。Gon-Kは、バイク乗りたちの背中を最初に押し出すという大任を担う指導員さん達に期待します!

疑問に思ったことや、もっと知りたいことがあれば、気軽に下記のコメント欄に書き込みしてください。なるべく記事にして皆さんとシェアしたいです。こんなことで悩んでるのは私だけでは?いえいえ、みんな同じことで悩んでますから。

お知らせ

孤独にがんばる二輪教習はつらいですよね。「ワラにもすがりたいそこのあなた、サロン参加をまってます!

 

バイク乗りのLINEスタンプができました。詳しくはこちらバイクのLINEスタンプ

バイク初心者サポートラボが電子書籍になりました。詳しくはこちら


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメント

  1. のんべえ より:

    はじめてコメントします。
    つい先日普通二輪免許を取得しました。

    教習所に通う中、私が感じたのは、「習うより慣れろ」系の指導をなさる方が一定数いるなあ、ということです。
    私はそういう指導も結構好きですし、身近に「これどういうこと?」と気軽に尋ねられる先達がいたので、面白がりながら通ってましたが苦痛な人は確かにいるだろうなあ…。
    この記事を読んで、身近にあれこれきける先輩ライダーがいることのありがたさがとてもよくわかりました。

    口でいくら言われても、頭でいくら理解しても、技術は体得するものだよなあ、と思うものの、私は頭で理解できないとなんにも行動できないタイプだったので、身近な人間に聞いたり、先生に「ここ読んどきや」といわれた教科書を真剣に読んでました。
    まあ、頭で理屈がわかってても結局体感しないと私はだめで、四輪コースを走っていてカーブの最中意味もわからずクラッチをきってしまったときのことは一生忘れません笑
    カーブ前の減速の大切さとエンジンブレーキとはなんたるやを身をもって勉強しました笑
    急制動のとき、エンジンブレーキなく、クラッチをきってただすべるだけの200kg近い物体は怖いんやで、と再三言われていましたが、このたった一回の操作ミスでおっしゃっていたことが身にしみてとても良くわかりました。
    こういう失敗体験が上達への道でもあるんだろうな、とも感じます(自分のバイクはこかしたくありませんが…)

    一つの教習所内の指導員の先生方も本当にいろんな方がいて、後ろをついて走らせて一切話さない(フィードバックなし)方、後ろや横について走ってめちゃくちゃアドバイスくれる方、私が全力で意味わかってない顔してても意に介さず説明を続ける方…いろんな方がいて私は本当に楽しかったです。

    私がお世話になった教習所はその日行ってみないと誰が指導してくれるかわからないシステムでしたが、生徒が指導員を指名できたり、もしくはせめて担任制だったりしたら良い場合があるのかな、とこの記事を読んで感じました。

    Gon-Kさんの記事を読んでいたら、いろいろ書きたくなってしまいました。
    乱筆失礼いたしました。

    1. Gon-K より:

      のんべえさん、貴重なコメントありがとうございます。
      そ〜なんですよね!
      そもそも体を動かさなきゃ体得はできないんですが、理解できていないとそれはそれで身につきにくい。
      その通りだと思います。
      きっと基本は実際に乗ってみるで、それを強力にサポートするのが頭で理解するってことかなと思っています。
      故に最初から乗れちゃう人って言語化して教えるのが下手だったりしますよね。

  2. 古瀬 より:

    1年半ぶりに書き込みをさせていただきます。古瀬です。
    去年、小型ATの免許を取り1年間トリシティに乗ってもっと色んなバイクに乗ってみたいと思い限定解除に挑戦中です。

    が、普通二輪の教習を受けながらずっとモヤっとしていることがあります。
    今回のブログの内容とも当てはまるのではないかと思い書き込みをさせていただきました。

    それは、「二輪教習に来る男性は、四輪MTを持っているのが普通」という認識。
    初めての教習の時、「車のクラッチと一緒だからいけるよね」と言われ乗り方だけ説明されいきなり発進から外周回りまでさせられそうになりました。
    クラッチはわかりますが、自分は車もAT限定だしなにより車とも操作は全然違う。
    だから「いや、全くわからないです」というとなんだか不服そうな顔で操作の説明をされました。10年前ぐらいに四輪の免許を取りに行った時も、無線教習でMTに乗せられいつまでも発進しないことを不思議がられてAT限定であることを説明したらひどく驚かれました。
    やはり、男性は車もバイクもMTを取るのが普通という認識が根付いているのでしょうか。

    最後に、Gon-Kさんに1点質問です。
    現在卒検コースを練習しているのですが、先日初めてコースを走った際「2周までは教えるが、3周目からは教えない」と言われました。2周の間、コースよりも必要な操作を覚えることが精いっぱいで半分程度しかコースは覚えられませんでした。
    そこで、「まだ自信がないからもう1周教えてほしい」とお願いしたところ
    「2周で覚えるのが普通、早く出発しろ」と言われ拒否され、コースを間違えるたびに怒鳴られながら3周目を周りました。
    教習では、指導員の方に助けを求めるのは許されないのでしょうか。確実に覚えたいという気持ちからお願いしたのですが、拒否されてずっとモヤモヤしてその日はあまり寝付けませんでした。

    長文、愚痴になり申し訳ございません。
    なんとか卒業して、視野が広がったバイクライフを楽しむために頑張りたいと思います。

    1. Gon-K より:

      古瀬さん
      Gon-Kです。コメントありがとうございます。
      そう言えばGon-Kが初めて二輪免許取りに行った時に、まだ四輪免許はないと言うと「変な人ですね」みたいなことを言われた記憶があります。教習所の中にいると、まず四輪MTとって、続いて二輪MTとるのが普通だろうと言う常識があったのかもしれないです。似たようなお話ですね。
      さて、「2周で覚えるのが普通」ってのは聞いたことないですね。2周で覚えられるのなら世話ないですね。無理です。何回もグルグル回らないと憶えないと思います。
      なぜそう言う指導方針なのかわからないですが、スパルタを志向してるんでしょうか。近所に他の教習所がなくって市場競争が働いてないのかな?
      ただ、おっしゃる通りバイクライフを楽しむために頑張ってください。そういう旧世代的文化に長く付き合う必要はないと思います。さくっと終わらせてさっさと忘れましょう。
      がんばれ!

    2. 街もオフも直線女番長 より:

      むむむむ( *`ω´)Gon-Kさんのおっしゃる通り!
      がんばってください!

    3. 古瀬 より:

      >Gon-Kさん、街もオフも直線女番長さん
      ご返信ありがとうございます。
      卒業してから書き込もうと思いましたが、ちょっと日が開くので先にお礼を・・・
      小型ATを取得した時と同じ自動車学校に通っているのですが、
      前回は初めてだったので「二輪教習ってこんな感じなのか」程度の考えでしたが
      今回受けて感じたことはひとまず隅っこに置いて、卒業時のアンケートで放してあげようと思います。

      普通二輪になれば行動範囲もさらに広がるので楽しみが増えますよね。
      コロナでなかなか遠くに行けない状況ではありますが、熊本にある日本一水深が深い水風呂があるサウナにまた行ってみたいので、次は良い報告ができるように頑張ります!
      ありがとうございました!

    4. Gon-K より:

      古瀬さん、二輪免許楽しみですね。がんばってください!
      日本一水深が深い風呂?100 mくらいあるのかな・・・・・

  3. サトシ より:

    Gon-Kさん、お久しぶりです。
    サトシです。

    私が二輪教習に行ったのは、40歳を超えてからで、指導員の方は私よりも10歳ぐらい若い男性でしたが、学生の頃に車の免許をとった時に比べると、さわやかな指導員の方たちがほとんどでした。昔は、パンチパーマにサングラス!が見事に似合っている方が普通にいらっしゃいましたよね(笑)。
    私を担当して下さった指導員の方がある時に、「バイクは決して危ない乗り物ではないです。ちゃんとルールを守れば安全ですごく楽しい乗り物です。教習所を卒業したら絶対にバイクを楽しんで下さいね。」とおっしゃって、自分が通勤に使用している大型のフルカウルバイクを見せてくれました。
    結局、指導員の方とのこの約束を果たすのに、10年以上かかってしまいましたが、当時、すごくうれしかったことを今でも覚えています。
    Gon-Kさんが言う、私の背中を押して下さった素敵な指導員の方でした。

    1. Gon-K より:

      サトシさん
      うーん、いい話だ。バイクライフのスタートがそんな素敵な始まりなら、一生バイクを楽しめそうですね。
      そんな指導員に出会えたサトシさんは幸運だと思います。

コメントを残す

*