こんにちは、Gon-Kです。
急制動が苦手な人は多いですよね。他の課題はなんとかクリアしたのに急制動で転倒して検定中止・・・・・うーん辛い。でも大丈夫です。体幹で上半身を支えれば、腕の力みがぬけて転びにくくなります。さぁ、次の検定では、体幹を意識して急制動にチャレンジしましょう。
転倒の2要素
今回は、急制動での転倒につながるポイントついて考えてみます。急制動の概要については急制動のコツが参考になるとうれしいです。
急制動の転倒といえばあの「コキョッ!!」というスリップ音と、バイクが地面に倒れ込む時の「ガシャッ!」という乾いた音・・・・・バイク乗りとしては最も聞きたくない音リストの上位にはいります。Gon-Kが大型自動二輪の検定を受けた時も、一緒に検定に参加した普通自動二輪の若者が、「コキョッ、ガシャッ!」と撃沈していました。他の科目を無難にこなしていただけに、正直かける言葉が見当たりませんでした。
二輪教習の急制動で転倒する場合、やってしまいがちな2つのポイントがあると思うんです。それは、
①フロントブレーキのガバ握り
②体重をハンドルで支えている
の2つです。
①フロントブレーキのガバ握り
急制動では前輪をロックさせてしまい転んじゃうケースが多いです。転んだ本人は何が起こったかまったくわからないまま転んでるんですけど、実は前輪がロックしてたってケースは多い。
急制動のコツでも触れましたが、フロントブレーキがロックするのは、ブレーキレバーをガツンとガバ握りするからです。ジワッと握り始め、「もっと強く握れば、まだ握り込めそう」と感じる余地をわずかに残すところまでレバーを握りこむのがコツです(とはいってもけっこう強く握るよ)。ブレーキの初めにジワッと握り始め、停止位置に向けて徐々に握りを強くしていく感じでしょうか。
握る強度を文章で表現するのが難しいんですが、とにかく急制動だからって急に握り込むのはよくない。握り始めはジワッとなんです。次回の教習では、握り込むレバーの位置を色々と試してみましょう。そして、停止限界位置より前で停止できる握り方をあなたなりに探ってください。指導員に相談して、重点的に練習させてもらうのもいいですね。
ちなみに、レバーを握る時に手首から先には力を入れますが、手首から上、つまり腕は力まないようにしてください。肘が少し曲がるくらいでちょうどいいです。決して、肘をのばしきって腕を突っぱっちゃいけません。次の項目にもつながるんですが、腕に力が入るとハンドルに不要な力がかかり転倒の原因になります。
②ハンドルで体重を支えている
実はこれが、一番伝えたかった点です。みなさん、バイクのハンドルって、バイクから落ちないようにつかまるための手すりだと思っていませんか?
そう思ったあなた、考えを改めましょう。基本的にハンドルはつかまるところじゃありません。アクセル、クラッチレバー、フロントブレーキなど、各種装置を操作するときには、ハンドルになるべく力を加えないようにします。もちろんハンドルから手が外れない程度にはしっかり握ります。
要は腕の力みを抜けってことですね!
腕に力が入ってると、意図せずハンドルを回してしまう危険性があります。フロントブレーキをかけている時にハンドルが左右どちらかに向いていると、車体にかかった慣性に押され、ハンドルがさらに切れ込みます。ハンドルが切れてるのに真後ろから慣性の力で押し出されると、タイヤは回転方向とは異なる方向に押されるので、行き場を失いロック、転倒の可能性が高くなります。また、ガバ握りでフロントタイヤがロックした瞬間に勢い余ってハンドルを切ってしまっても、即転倒です。
結果、「コキョッ、ガシャッ!」です。コ、コワイですね・・・・
・・で、このハンドルが切れた状態になりやすいのが、減速時のGに耐えようと腕をつっぱったりしがみついたりしている、つまりハンドルで体重を支えてる場合です。バイクに乗る時は、手首から先には力を入れても、手首から上はリラックスしている状態が理想です。たとえ急加速でも急減速でもです。
転倒の原因は体幹にあり
①も②も上半身の力みがあると起きやすくなります。え、ハンドルにつかまらないでどうやって体を支えるのって?
そこでニーグリップの登場です。ニーグリップの詳細についてはニーグリップのコツ!に譲りますが、バイクの運転において体を支えるのは、ニーグリップ、つまり下半身です。
要するに、下半身でしっかりバイクをホールドしつつ体幹、つまり背中とお腹で上半身を支えれば、腕を突っぱってハンドルを押さなくても減速Gに耐えられるんです。すると上半身がリラックスできるので腕にも余裕ができて、レバーをジワッと引き込むような繊細なブレーキ操作に気を配ることもできます。
急制動は発進直後の加速の時点で始まっています。パイロンが近くなってからあれこれ考え始めるとパニックになります。加速の時から腹筋と背筋を意識して上半身を支えます(この時意識して肩や腕の力をぬく)。そして、そのまま減速に入ります。
大事なので繰り返しますよ。手でハンドルにしがみついてはいけません。そこは手すりではありません。ニーグリップで下半身を固定し、その上にある上半身を体幹で支えます。
極端な話、姿勢維持だけなら急制動中にハンドルに触れる指は1本でもいいくらいです(危険なので良い子は真似をしないでください)。
バイクが制動開始地点にまっすぐ進入して、ハンドルに余計な力が加わっていなければ、ハンドルが左右に切れることはありません。あとはロックさせないブレーキ操作ができれば、急制動での転倒はないでしょう。
バイクにとって制動という行為はとても重要です。峠でも狭い路地でも砂利道でも、どんな時でも「確実に止まれる!」という自信がつくと、まわりから見てもその人のライディングから自信と安定感が感じられます。
一方、バイク初心者にありがちなのは、ニーグリップがスカスカでその結果下半身ではなく腕だけで体重を支えるというもの。この状態だとまわりから見てもガチガチに力んで危なっかしいです。
急制動ってコワイですがバイクの加速と減速に関わる大切な要素が盛り沢山です。だから恐れずチャレンジする価値大です。そして、今のあなたのチャレンジは必ず未来の自信と安定感につながります。
以上、転倒の原因は体幹にありでした。
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いつもこちらの記事を読んで中型免許取得を目指している、20代女です。初めてコメントさせていただきます。延長しまくってやっと第一段階を突破したのですが、ある雨の日今まで自分では得意と思っていた急制動で後輪がロックしてしまい、大滑りで転倒、、、。ただ打ち身だけだったので、幸い教習は続けられました。ですが、その後恐怖心ができてしまい、得意と思っていた急制動がだいの苦手になってしまいました。昨日も先生にこの間急制動でやって転倒してしまったことを話したら丁寧に親切に教えてくださるのですが、できるようになったと思ったらまた転倒、、、。また反対側を打撲して教習は終了。バイクに申し訳ないし、何より先生に申し訳ない。大きな怪我がないだけマシだとは思うのですが、あと2回のったら予定では卒検です。ちょっと、いやかなり不安です。第二段階の後半でこんなに急制動ができないとヤバイという焦りもあるのか、なかなかうまくいきません。自分で考えている原因としては、・ラインを気にしすぎ・リアブレーキを踏みすぎ・先を見れていない。
と考えています。
なにか他に注意する点はありますでしょうか?
メルさん
Gon-Kです。コメントありがとうございます。
うーん、確かに急制動は怖いですよね。わかります。
メルさんもご指摘の通り、目線が近いのは原因の一つと思います。停止ラインを見つつ、リアブレーキ踏む時に焦ってその場で止まろうとせず、先の停止線で止まるんだっていう余裕も必要かな。あと、もしかするとフロントブレーキが弱すぎるってのはないでしょうか。リア頼みになるとどうしても後輪がロックしやすくなります。メインはフロントブレーキで、その急激な制動力をリアブレーキの力で和らげてあげるようなイメージが急制動です。あ、もちろん上半身(特に腕)が力むと前転するので下半身でバイクをホールドして力む感じです。
参考になるかな?
返信ありがとうございます!
とてもわかりやすい説明ありがとうございます。確かに、フロントブレーキが弱かったかもしれません。次回の教習は、前進できるようにがんばります。ありがとうございました!
頑張れ!
Gon-K様
お世話になってます。
昨日、急制動やりました。11メートルラインを見ながら停止できるみたいに意外とそつなくこなせました。(下手くそでも何かしら得意なものがあったなって思いました(笑))40㌔出てるか不安でしたが、教官に聞いたらランプついてるのでokですよと言われました。
ひとつ質問なのですが、急制動中にギアは1速まで落としとかないとダメですか?
昨日は急制動→完全停止→周囲確認→右足おろす→左足でギア1速→周囲確認→右足でブレーキかける→周囲確認→発進で何回もしていたのですが、教官は何も言わなかったので、これでいいのかなと思ったんですが…
てっちゃんさん
急制動さすがですね。急制動は恐怖心から体が固まってしまいテクニック以前のところでつまずいちゃう人って結構多いです。そんな中てっちゃんさんはバッチリですね。
ギアの件ですが、基本的に急制動ではシフトダウンしません。だから止まってからガチャガチャとローに下ろすで正解です。急制動は緊急時対応の訓練なので、シフトダウンの余裕があったら緊急時対応にならないですよね。ちなみにクラッチは直前までつなげていますよね。ギリギリまでエンジンブレーキをきかせる必要があるので注意です。
頑張れ!!